皆さんは、日本が「養子輸出国」だということを知っていますか?
なんと、毎年約50人の子どもたちが、海外へ養子として渡っています。
これは、先進国としては異例の数です。国内の養子縁組希望者が少ないからではありません。むしろ希望者は増えているようです。そして、乳児遺棄事件のニュースを多く耳にする昨今、望まない妊娠が増えていることも事実です。養子縁組の対象となりうる子ども、そして、その受け取り手である養親希望者が存在していて、なぜ、年間50人もの子どもが海外へ渡ってしまうのでしょうか。
そこには、海外養子の規制がない、届出を出さなくてもあっせん事業が可能、児童相談所が上手く機能せず、民間のあっせん団体に委ねている現状、といった問題があるようです。つまり、法整備が進んでいない生殖補助医療領域と同じ現状といえるでしょう。